はじめに

外国人介護スタッフの受け入れ施設が増えています。

外国人介護スタッフにとって難しいのは、「日本語の記録」です。受け入れ施設側も、外国人スタッフが日本語での記録が難しい場合、フォローのために余分の作業をしなければならないでしょう。残業時間が増えてしまうかもしれません。

ここでは、外国人スタッフと受け入れ施設、双方の負担を減らすために役立つ介護の「ICT化」について考えてみましょう。

外国人が日本語ができなくて困った場面は?

出典:文化庁

文化庁のデータによると、外国人がコミュニケーションで困っているのは、病院、近所の人、職場の割合が高いとのことです。

外国人が仕事で来日している場合、職場で思うように日本語の読み書きができないのはストレスになります。仕事を続けていくためには、日本語をマスターすることが必須です。ですが、上手に日本語の読み書きができるようになるには相当な時間がかかります。

外国人介護スタッフが難しいと感じる作業は?

外国人介護スタッフがとても難しいと感じている作業は、日本語での「申し送り」と「記録」です。

日本人が口頭で伝える申し送りが、外国人スタッフは聞き取れないことがあります。たとえ日本語が堪能な外国人スタッフでも、複雑な日本語だと聞き取れないこともあります。

記録を手書きで書かなければならない場合、それは非常に難しい作業となります。日本語レベルが高い人であっても、記載ミスは生じます。

ただでさえ忙しい介護現場において、外国人スタッフが出来ない記録の作業もしなければならないのでは、日本人スタッフの負担は増えるばかりです。この負担を減らすために、何らかの工夫をすることが必要です。

「チャットツール」や「記録ソフト」を使おう!

スマートフォン・ダブレット・パソコンで使用できる「チャットツール」や「記録ソフト」の導入は、現場のスタッフの負担軽減に役立つでしょう。日本人も外国人も、スタッフ全員が同じ情報を共有すれば、現場の進捗状況を正確に把握でき、スタッフ間の連絡をする必要がありません。結果、作業が簡素化され、時間の短縮になります。

介護施設のスタッフはチームワークがとても大事ですから、連絡という作業を効率化できる「チャットツール」や「記録ソフト」の利用はお勧めです!

どのような「チャットツール」や「記録ソフト」を選んだら良いか?

1:とにかく分かりやすいこと

記録の入力がシンプルで、分かりやすいことが大事です。例えば、視覚的に(感覚的に)分かりやすいものが良いでしょう。例えば、アイコンを選択するだけなら理想的です。「ICT」に苦手意識がある人でも、安心して使えます。

2:多言語対応していること

各国から来日しているスタッフの言語に対応できることは重要です。

3:クラウドサービスを利用していること

クラウドでつながっていれば、全ての機器にソフトを入れる必要がありません。また、どこにいてもタブレット・携帯で情報を見ることができます。

4:リアルタイムで情報共有できること

介護スタッフ全員がリアルタイムで同じ情報を見れるのは便利です。介護業務の進捗状況が分かれば、余分な連絡作業が不要になります。

介護施設を「ICT化」する利点

業務を効率化できる:煩雑な作業を簡素化することにより、無駄な作業をなくし、効率化を図れる。
情報の正確さを保てる:人為的な記録ミス、伝達ミスなどを防ぐことができる。
全員が同じ情報を共有できる:全員に連絡するという作業が簡単になり、同時に情報を知らせることができる。
スタッフの国際化が進む:多国籍化(多言語化)に対応できる。

まとめ

介護業界でもICT化が進めば、外国人スタッフとのコミュニケーションが随分と楽になることでしょう。多国籍な現場であっても、スムーズに仕事ができれば理想的ですね。今後の介護業界の発展に期待しましょう。

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