「特定技能」外国人は、どの国の人たちが多いのでしょうか? また、どの産業分野で働いている人が多いのでしょうか? 2022年3月現在のデータから見てみることにしましょう。

参照:出入国在留管理庁「特定技能1号在留外国人数」

<国別> 特定技能外国人数

出典:出入国在留管理庁

2022年3月現在「特定技能1号」外国人総数は、64,730人です。

国別ランキングは以下の通りです。ベトナムがダントツに多く、その後にフィリピン、インドネシアが続いています。

1位:ベトナム(40,696人)
2位:フィリピン(6,251人)
3位:インドネシア(5,855人)

4位:中国(4,546人)
5位:ミャンマー(2,944人)
6位:タイ(1,339人)
7位:カンボジア(1,298人)
8位:ネパール(855人)
9位:その他(946人)

<分野別> 特定技能外国人数

出典:出入国在留管理庁

分野別のデータを見てみると、以下の結果となっています。

1位:飲食料品製造業(22,992人)
2位:農業(8,153人)
3位:介護(7,019人)

4位:建設(6,360人)
5位:産業機械製造業(6,021人)
6位:素形材産業(3,928人)
7位:電気・電子情報関連産業(3,258人)
8位:その他(6,999人)

飲食料品製造業が1番多く、その後に農業、介護と続いています。外食業は約2千人、ビルクリーニングは約千人です。宿泊業に関しては約100人と、非常に少なくなっています。現状、コロナの影響を受けていたのでしょう。今後は変化するものと思われます。

<県別> 特定技能外国人数

特定技能外国人の、県別ランキングを見てみましょう。

1位:愛知県(6,066人) 
2位:千葉県(3,879人) 
3位:埼玉県(3,741人) 
4位:茨城県(3,580人) 
5位:大阪府(3,538人) 
6位:神奈川県(3,202人)
7位:東京都(3,054人) 
8位:北海道(2,593人) 
9位:兵庫県(2,548人) 
10位:福岡県(2,493人) 

愛知県が1番多いようです。その後は、関東と大阪が同程度となっています。どの県においても、飲食料品製造業が多く、工業地帯は産業機械製造業、農村地域は農業、都市部では介護、外食業は東京が多いという結果が出ています。

まとめ

特定技能は、労働者不足解消のために取り入れられた制度です。今後はますます、受け入れ企業が増えてゆくでしょう。特定技能外国人の待遇は、日本人正社員と同等です。今から外国人受け入れ体制を整えてゆきましょう。

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